Day 12|自分だけができていない気がする…そんな時の処方箋

こんにちは、白倉恵美です。

今日は、学びの途中で誰もがぶつかる“あの感情”についてお話しします。

それは、

**「私だけが、できていない気がする」**という気持ちです。

この気持ち、実は多くの方が経験しています。

中でも印象的だったのは、検定対策レッスンを受けていたMさんのケースです。

真面目で努力家だった彼女は、グループ練習の中で、 他の人の手話表現がとても上手に見えて、 どんどん自信をなくしてしまいました。

「みんなはどんどん前に進んでいるのに、自分だけが置いていかれてる気がするんです」

そう言って、涙を流した日もありました。

私にも同様な経験がありました。
講座では周りのみんながろう者講師の手話を見て頷いている。
私もとりあえず頷いていました。
正直苦しかったのです。

そして私が彼女にお願いしたのは、

**『今日できたこと/学んだことメモ』**をつけること。

・今日は指文字を間違えずに言えた

・ろう者の話す手話が一部理解できた

・表情をつけるのを意識できた

すると1週間後、彼女の表情が変わってきたのです。

「比べるより、自分の“成長”に目を向けられるようになりました」

不安になるのは、それだけ

“本気で頑張っている証拠”。

他人と比べて自分を責めるよりも、
昨日の自分と比べて、
小さな進歩を喜んでほしい。

学びには、必ず“迷いの谷”があります。 でも、それを超えた先には、驚くほどの景色が待っています。
楽しみにしていてください。その日は必ず来ます。

今日も、あなたの小さな一歩を全力で応援しています。


Emi Syuwa Space:白倉恵美

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

こんにちは。手話講師及び
HLI(手話の島)認定講師、白倉恵美と申します。

今日は、私がなぜ手話に魅了され、そして、手話の世界に人生を捧げることになったのか――
その「点と点がつながる物語」を、少しだけお話しさせてください。


2011年、私は運命的な出会いをしました。
それは、東日本大震災の年、偶然引っ越した家のすぐ目の前に住んでいた、ろう者のご夫婦との出会いです。
耳が聞こえないという違いを超え、彼らとの交流は本当に楽しく、
自然なかたちで「日本手話」に興味を持ち、地元の手話講座に通い始めました。
以来10年以上、休むことなく学び続けました。
当時は、この出会いが私の人生を大きく変えることになるとは、思ってもいませんでした。


学び続ける中で、たくさんの壁にもぶつかりました。
どれだけ講義を受けても、肝心のろう者特有の表現「手話語彙」が身につかない。
教科書も辞書も、答えを教えてはくれない。
さらに、2019年、勤め先でパワハラを受け、心身ともに疲弊していきました。
そんな中で、唯一の支えになったのが、手話を通じて出会った仲間たちとの絆でした。
もっと手話を深く学びたい――その思いを強くしていたとき、私は藤乃先生と出会います。
手話ホームステイ、そしてHLI(手話の島)。
一度はあきらめかけた「手話講師になる」という夢を、もう一度、信じてみよう。
そう思えたのは、藤乃先生からの温かい励ましのおかげでした。


あのとき、あきらめていたら――
きっと私は今も、パワハラの中、苦しんでいたでしょう。
最悪の環境から抜け出し、
HLI(旧DLA)第6期生として復帰し、
今では認定講師・認定審査員として、手話教育の最前線に立っています。
命には限りがある。
だからこそ、自分の心に正直に生きなければならない。
私が伝えたいのは、ただ一つ。
手話は、ただの言語ではありません。
人と人をつなぐ「希望」です。

最後に

手話は、ただの言葉ではありません。
人と人をつなぐ力があります。
もし、あなたが今、少しでも「何かを変えたい」と思っているなら。
小さな一歩を、踏み出してみてください。
後から振り返った時、その一歩が大きな意味を持つことに気づくはずです。

あなたも、きっと、変われます。
ほんの少しの勇気と、ほんの少しの好奇心があれば、未来は動き出します。

「人生は一度きり」
「時間は有限」です。
迷う時間はありません。
心の声に、正直になってください。


そして、あなた自身の人生は誰のものでもありません。
自分の為に”今”歩き出してください。

あなたの挑戦が周りを幸せにすることに気付いてください。

私は、挑戦するあなたを心から応援します。

白倉恵美

コメント

コメントする

目次