Day 11|生徒さんが講師になった日

こんにちは、白倉恵美です。

今日は、
私の生徒のSさんが、初めて“講師”として
人前に立った日のことについてお伝えします。


報告のメッセージには、
こんな一文が書かれていました。

その方は、
手話歴ゼロから学び始めた40代の女性。

最初は「自分には向いてないかも」
と不安を抱えながらも、
少しずつ表現ができるようになり、
私の勧めで検定にも挑戦。

目標が出来、モチベーションが上がると

手話のレベルも
面白いように上がっていきました。

そして、ついに地域の学習会で
“手話を教える立場”になりました。

その日の夜、
彼女から届いたLINEにはこう書かれていました。

「今日、
人生で初めて“先生”って呼ばれました。
うれしくて、帰り道に泣きました。」

このメッセージを読んで、
私も涙が止まりませんでした。

努力を重ねて、
自信を育ててきたその姿を間近で見てきたからこそ、
その一言に、
すべてが報われたような気がしたのです。

手話は、人生を変える力があります。

そしてそれは、誰にでも手が届く変化です。

今、あなたが「自分にできるかな」
と思っているその不安こそ、
未来への扉の前に立っている証拠です。

学びを続けたその先に、
周りから“ありがとう”と言われ、
望めば“先生”と呼ばれる日がやってきます

その日のために、
今できることから始めてみてくださいね。

もし方法を迷っているならば、
ぜひ相談してくださいね

心から応援しています。


Emi Syuwa Space:白倉恵美

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この記事を書いた人

こんにちは。手話講師及び
HLI(手話の島)認定講師、白倉恵美と申します。

今日は、私がなぜ手話に魅了され、そして、手話の世界に人生を捧げることになったのか――
その「点と点がつながる物語」を、少しだけお話しさせてください。


2011年、私は運命的な出会いをしました。
それは、東日本大震災の年、偶然引っ越した家のすぐ目の前に住んでいた、ろう者のご夫婦との出会いです。
耳が聞こえないという違いを超え、彼らとの交流は本当に楽しく、
自然なかたちで「日本手話」に興味を持ち、地元の手話講座に通い始めました。
以来10年以上、休むことなく学び続けました。
当時は、この出会いが私の人生を大きく変えることになるとは、思ってもいませんでした。


学び続ける中で、たくさんの壁にもぶつかりました。
どれだけ講義を受けても、肝心のろう者特有の表現「手話語彙」が身につかない。
教科書も辞書も、答えを教えてはくれない。
さらに、2019年、勤め先でパワハラを受け、心身ともに疲弊していきました。
そんな中で、唯一の支えになったのが、手話を通じて出会った仲間たちとの絆でした。
もっと手話を深く学びたい――その思いを強くしていたとき、私は藤乃先生と出会います。
手話ホームステイ、そしてHLI(手話の島)。
一度はあきらめかけた「手話講師になる」という夢を、もう一度、信じてみよう。
そう思えたのは、藤乃先生からの温かい励ましのおかげでした。


あのとき、あきらめていたら――
きっと私は今も、パワハラの中、苦しんでいたでしょう。
最悪の環境から抜け出し、
HLI(旧DLA)第6期生として復帰し、
今では認定講師・認定審査員として、手話教育の最前線に立っています。
命には限りがある。
だからこそ、自分の心に正直に生きなければならない。
私が伝えたいのは、ただ一つ。
手話は、ただの言語ではありません。
人と人をつなぐ「希望」です。

最後に

手話は、ただの言葉ではありません。
人と人をつなぐ力があります。
もし、あなたが今、少しでも「何かを変えたい」と思っているなら。
小さな一歩を、踏み出してみてください。
後から振り返った時、その一歩が大きな意味を持つことに気づくはずです。

あなたも、きっと、変われます。
ほんの少しの勇気と、ほんの少しの好奇心があれば、未来は動き出します。

「人生は一度きり」
「時間は有限」です。
迷う時間はありません。
心の声に、正直になってください。


そして、あなた自身の人生は誰のものでもありません。
自分の為に”今”歩き出してください。

あなたの挑戦が周りを幸せにすることに気付いてください。

私は、挑戦するあなたを心から応援します。

白倉恵美

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